金属が好き
今日が誕生日のパカ山です。
家内が一万円以内を条件に好きなもの(鉄砲以外)を買ってくれることになりました。
すっごく悩みましたが、今はこれしか考えられませんでした。
タミヤのスプレーワークHG-2
(ダブルアクション0.3mm)です。
一万円を超えちゃいましたので残りは自腹。
この金属感がゾクゾクするほど素敵です。
昔からずっと欲しくて、でも初期投資が大きすぎるため踏み切れませんでした。
雑誌のエアブラシ特集とかついつい買ってしまうのに結局はどれがいいのか分からず、しかも大学時代の友人の例もあって二の足を踏み続けてきました。
気が付けばそれは15年越しの恋慕です。
大学時代、同じ文学部のオタク仲間であった「S」は、「テッカマンブレード」という私には全く分からない模型をせっせと作っていました。ゲーマーとしても超一流だった彼は「ストⅡ」など「格ゲー」の修行中でもあり、地元ゲーマーを駆逐すると本八幡や新小岩あたりまで進出して孤独な戦いを繰り広げていました。
そうそれは未だスーファミの時代。
「ゲーセン」はおいらなんぞには想像もできないくらい「香ばしい程にハードな」世界だったようです。
その彼が今は亡き千葉のセントラルプラザの模型屋のショーウィンドーで足を止めました。
その視線の先は「98式AV」すなわち「パトレイバー」のガレキの作例でした。
「うまいな・・・」
彼はそう呟くと、「あ、V2が出るんだぁ」と店頭の広告を指差し、Vガンダムの新OPの美しさを語ってくれました。
あの頃Vガンなんぞ一度も見たことなかったけど、今は言える。
「確かにあれは美しい! (君の言うとおりだったよ!)」
そう彼は常に妥協を許さない、最高の結果しか求めない、筋金入りのオタクだった(・・・と思う)。
その彼がエアブラシに手を染めるのにそう時間はかからなかった。
・・・で、何か良くわからないスプレー式の「DDT噴霧器」みたいなのを買ってきた。
・・・・・・全くダメ。
そんで、よくわかんないけど1万前後の何かを買ったらしい。
・・・・・・全くダメ。
結局数万かけて、コンプレッサーも、ハンドピースも、レギュレーターもかなりなものを買い込んできた。
彼は言った。
「この辺、全部ダメ。金のムダだった。」
それから15年が経った。
彼が求めていたレベルがどれ程のものだったのか今は分からない。
しかし彼の言葉に支配され続けた15年だった。
「4,5万最初にきちっとかけた方が結局安い!」
何て重たい言葉だ。
でも、今のおいらは分かる。
・・・おいら最高でなくていい!
最高を待ってたら「いつまで経っても前に進めない!」
「ムダ上等!」
そうして迎えた今日
・・・・・・・店員と話し込むこと30分。
結局お手軽は拒否し、拡張性を重視。
そうなるとダブルアクション。
メタリック塗装には、あまり細すぎるのもと言われ0.3mmに決定。
最終的に4万コースに行く覚悟で、第一歩を踏み出した。
缶に繋ぐための簡易レギュレターや細いホースはコンプレッサーを買ったらゴミになる(自腹)。でもそれでいい。
そして塗装ブースも作らないと!
色々あるけど、夢膨らみます。
そして何より、カメラでもそうだけど、「金属が好き!」です。
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