原爆の日
今日は長崎が原爆投下を受けた日です。
黙祷を捧げました。
「ファットマン」と名付けられた原爆がB29「ボックスカー」により投下され、
7万3千人以上が死亡、7万4千人以上が重傷を負いました。
簡単に言いますと、市内の4人に1人以上が亡くなったと思ってください。
重傷を含めると2人に1人以上の被害。
戸数、世帯数では3分の1の被害。
13キロのプルトニウムのうち約1割が核分裂反応を起こしました。
(広島型は60キロものウランを搭載しつつ1キロ程度の反応でした)
威力は約21~22キロトン。それをたった4.5トンの爆弾1つで発生させます
・・・・・が、ピンときませんよね、そんな数字。
小学校では原爆について学びました。原爆副読本には詳細な記述があり、(多少の記憶違いは勘弁して下さいね、現物が残っていませんので)かなりの衝撃を受けました。
原爆は地上500mで炸裂し高温の火球を生じました。
同時に「熱線」と「爆風」と「放射線」が地上を襲うのですが、
最初の爆風は「衝撃波」となって瞬時に地表を駆け抜けます。直下の建物は圧壊し、その破片は地中数メートルまで埋もれる事もありました。鉄骨を曲げるほどの圧力らしいです。
同時に「熱線」が地表を焼き尽くします。爆心地の地表付近で金属をも溶かす数千度が約1秒間持続しました。爆心地では人も動物もその「1秒」で白骨化ないし消滅しました。これがいわゆる「ピカ」です。
火球がもたらした高温高圧は、火球の消滅により付近を真空状態にし、その真空へ流れ込む空気が猛烈な爆風を起こします。人も、建物も爆心地に向かって倒れ、また爆心地に吸い込まれた空気が、建物の破片や遺体等を噴水のように巻き上げ周辺に降らせたそうです。いわゆる「ドン」です。
米軍は3基の観測器を同時に投下し、その機械が送信する電波によって威力観測を行いました。予定通りの爆発に彼らは満足したのでしょうか。
同日、ソ連が対日宣戦しました。
日本はアジア侵略を行った悪い国?
そしてこれは「罰」?
冗談でしょ。
広島長崎は「復讐」ではなく「平和」を訴えています。
復讐心は多分ありますよ、私にも。
でも、平和の方がいいです。
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コメント
広島に続き2発目の原爆投下の日ですね。
原爆の詳細をここまで生々しく聞いたのは、先生のブログが初めてです。
読んでるだけで怖くなりました。
美談を掲げていても、やはり戦争は憎しみと悲しみを生み、いい事などひとつも残りませんね。
世界で唯一「核」を体験し、その恐ろしさを知っている国、日本。
その悲惨さ、凄惨さを世界各国に伝える義務があると思います。
そうなると、やはり日本兵コスですかねぇ?
投稿: Crow | 2007年8月 9日 (木) 14時30分
今日 ワタクシも、モビルスーツの中でプチ黙祷しました。今日はオウチでちょっと平和について奥さんと語ろうと思います。 先生やcrowさんのブログのお陰で いろいろ平和について考える機会が出来て うまく言えないけど良かったなと思います。妻の考える平和、ワタクシの考える平和、先生の考える平和、などなど 人それぞれ意見は違うと思います。けど そういう話をしながら考えるってこともいいですよね。 後、原爆の落ちた日、終戦の日 位は 娘にちゃんと教えますよ。 ワタクシの考えなど娘や妻に押し付ける気はありませんが 少しでも自分なりにそういうことを考えれる子供にはなって欲しいと思います。 手始めはやっぱ、日本兵コスからですかね??
投稿: 072H | 2007年8月 9日 (木) 16時17分
Crowさん、072Hさん、コメントありがとうございます。
最後にオチがあるなんて・・・・。
「戦争」は考えれば考えるほど分からなくなります。
大学では歴史学を専攻し、研究テーマは「戦争」。しかし何も分からないまま卒業してしまいました。恥ずかしい限りです。・・・・合コンも程々にすべきでした(後悔
戦争は戦争によって利益を得られる立場の人間が始め、利益を得にくい立場の人間が死ぬようになってるみたいです。負けてしまえば尚のこと兵隊には不利益ばかり。だから日本兵コスには戦前の指導者への呪いと、先人への敬意を込めています。知る事が供養だと思うのです。個人的にはオススメです。
だけど場所をわきまえないと感情論になりますんで危険ですよね。
投稿: パカ山 | 2007年8月 9日 (木) 21時23分
原爆は?必要だったのか?
使ってみたい、科学者のエゴだけの物に思えて仕方ないです。
平和ボケ?良いじゃないですか、戦争をしない勇気を誇りに思いましょう。
某大統領の様に、親の仇の為だけに、戦争するのは、どうだろう?それを、支援する日本は・・・
コスは今度、ゴスロリで、お願いしますね。
投稿: 弐の槍 | 2007年8月10日 (金) 07時57分
アインシュタインはWWⅠの頃は反戦運動家でも知られていました。「2%が兵役を拒否すれば戦争は出来ない。なぜなら兵役対象者の2%を収容できる留置所を持つ国はないからだ」と訴え、「2%」という言葉は反戦のスローガンにさえなりました・・・・・が、同じ人間が原爆の製造に協力しているんですよね、全くもう・・・・・。
某大統領はヤバイですね。今も新聞を読書してるんでしょうか。
彼のパパが始めた戦争は、若き日のおいらが抱いた冷戦後の平和への期待感を完全にぶっ壊してくれました。そしてその後のあの国の暴走ぶりは、平和への夢を完全に「幻想」にしてしまいましたね(悔
あの国は危険すぎて付き合いにくい国なんだろうなと思います。
ゴスロリでつか!?
・・・・私の様な未熟者にはまだ早うございます。
投稿: パカ山 | 2007年8月10日 (金) 09時43分