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2007年10月16日 (火)

プロの道具

もしかしたら極一部の人は食いついてくれるかもしれない一品を・・・・

Dt48750ごちゃごちゃした写真で恐縮ですがおいらの海外ロケセットの一部です。そしてその真ん中のヘッドホンがBeyerdynamic社の DT48(8Ω仕様)、おいらの相棒です。映像の世界で働いていた頃の商売道具として世界各地を一緒に旅しました。横に写っているNEW EOS-Kissも同様に常に携帯していました。

一応説明しますと、世界最古のヘッドホンです。1937年にドイツで誕生しました。そして信じられない事に現行機種です。凄くないですか?

パカ山のDT48はかつて都映協(東京都映画協会)に於いてNagra IS とセットで使用されていたもので、縁あっておいらの手元に来ました。40年くらい前までは映画の世界においてはかなりメジャーというか標準と言って良い程の機種だったそうです。

このヘッドホンを使う前まではおいらも現在の業界標準と言っても良いELEGAを使っていましたが、今までに聞いてみた3個のDT48ではELEGAよりも振動板が大きい割りに繊細で、しかも柔らかい音の物が多い様です。しかし基本的に骨董品ですのでケーブルの劣化で低音域が薄くなっている様に感じられました。

発信回路からサイン波を出力して聞いてみるとELEGAが3000Hz~4000Hzの山が大きく音がキンキンしているのに比べ、DT48はだいぶフラットな特性でかなり音が柔らかくなっています。それに6000Hz~8000Hz辺りの谷も極端ではなく上が伸びやかです。おいらの耳では21000Hzまで聞こえました。しかし下はスカスカ。まぁモニターですから元々そういう傾向はあると思うんですが新品を聞いた事がないのでどうなんでしょ。

一応おいらもプロ。一般家庭での再生環境で聞きやすい音を録音するためにはもっと低音域をモニター出来るようにする必要がありました。よってケーブル交換。16000Hz以上は犠牲にして100Hz以下を厚くしました。また耳パッドも新型に交換し、ケーブルも片出しに変更、遮音性も作業性もアップしてしかも音楽鑑賞にも耐えるヘッドホンになりました。

・・・・映像の仕事を引退した今、このDT48は深夜こそこそと録り溜めたドラマを見るのに使っています。振動板からは、衣擦れや僅かな周囲の音など生々しい撮影現場の音が聞こえて来ます。 

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コメント

”衣擦れ”ですか。私は、高校時代にFMをヘッドフォンで聞きながら勉強していました。(勉強出来てたのか?疑問ですね。)ソニーデジタルサウンドの椎名誠や、IBM夜のシネマスケッチのかとうかずこさんの息を吸う音とかが、聞こえると、すぐ側にいるような錯覚を覚えたのを思い出しました。深夜にパカ山さんが、ヘッドフォンでドラマを観ている情景が伝わってきた気がして、最後の音の描写がすごく好きです。

投稿: おおざる | 2007年10月17日 (水) 20時53分

おおざるさん、お久です。
さすが読書家のおおざるさんらしいコメントをありがとうございます。
深夜のFMが懐かしいです。
夜中に高校の寮を抜け出して運動場に寝転がっては星を眺めながらオールナイトニッポンなんぞを聞いてました。終わる頃には空が明るくなってて、一体何やってたんだか・・・・。
最近はいつでも聞けるインターネットラジオや携帯ラジオなんかもありますけど総じて音が悪くて、音に関してだけは確実に昔の方が贅沢だったなと思う今日この頃です。

投稿: パカ山 | 2007年10月17日 (水) 23時42分

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