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2008年8月 4日 (月)

APSカップ参加 その2

「お客さん、終点ですよ」

爆睡し新幹線の車掌に起こされた私は荷物を抱えると山手線で上野に出た。
疲労と寝不足は頂点に達していた様で、アリナミンVを一気に飲み干し「シュワちゃん、りえちゃん、だいじょうブ~イ!」と呟いた私は、この場所から出る夜行列車で青森へ帰る人の群れに思いをはせた(いつの時代やねん)。今寝れば明日の朝まで起きない自信がある。

ここからなら銀座線で3駅で目的地である。でも何となく地上が見たくてタクシーに乗ってしまった。初乗りも高くなってるし禁煙車なのね。上野の西郷さんの足元のショッピングセンターもがらんどうだし、世の中は変わっていくんだなぁ。
で、浅草へはあっという間に到着。腰の辺りが浮いているような緊張感が高まるのを感じながら会場入りを果たしたのだった。

 

Photo 会場入口。すげー人の数。おなか痛くなってきた。
う○こを我慢しながらまずは受付を済ませる・・・と、何か見た事がある人達を発見した。モケイパドックの皆様である。
その行く先を見ると・・・・・灰皿?喫煙所ハケーン!!
以後モケイパドックの皆様と行動を共にし、お蔭で滞りなく手続きを済ませる事が出来たのであった。
(本当にお世話になりました。ありがとうございました)

 

Photo_4 これは「銃検」の場所。
弾速のチェック等を行い規定に合格したら合格シールを貼ってもらえる。以後は部品の取り外し等は一切禁止である。
その隣は試射場。いつも行列になっていた。

 
 

Photo_5 マスターバッジが展示してあった。競技の得点に応じて配布される名誉あるバッジである。
最高位の「グランドマスター」はスコープが使用出来るフリー部門の場合200点満点で195点以上で与えられるが、ライフルクラスでそれを達成した選手は未だ嘗て一人として存在していないのである。

 

Photo_6 かくて競技開始。静かなる熱い戦いが始まった。
おいらの緊張は高まり、思わずトイレに座ってしまう程であった。

かくて私の順番が回って来たのである。

 
 

Photo_7 私の第一競技は大本命の「プレート射撃」であった。
動く標的と撃ち返してくる標的が大の苦手である私は無防備に停止している標的が専門のチキン野郎なのだ。
しかも私の場合は銃のゼロイン(というより着弾点の観測)もここで行わなければならないのだ。

まずは第一射。着弾予想地点のTR-Xのドット1つ下から2つ下までがプレートに収まる様に狙って発射すると、丁度その中間に命中した。ドット一つ半、気持ち上寄りが着弾点の様だ。以後はそれを再現するのみ。緊張で震える両足が銃を揺らす中第二射を発射。

ガク引きだよ、ママン!

HK33Kの重いトリガーには特に気を遣う。それが緊張の余り銃の挙動にばかり気を取られ普通にポンと引いてしまったのだ!非常にまずい状況である。

第三射は命中。しかし続く第四射は手応えが無かった。
不審に思いつつ第五射も手応え無し。まさかと思いジャッジの方を振り返ると「弾出てませんね」と言われた。給弾不良である。後にも先にも唯一の給弾不良がここで出たのである。当然ドライファイヤもミスショットにカウントされるため「ハズレ」となる。私はマガジンを一度抜き弾が上がっているのを目視し、ゼンマイをよく巻いて装填した。
そしてジャマーの中のターゲットに狙いを定めて発射し命中。次の目標をレティクルに捉えた所で「競技終了です」のアナウンスが流れた。そう、時間切れである。

たった3枚命中で前半が終わった。そして私の夏も終わったのだった・・・・。

「チクショー、次は全弾当ててやる!」気持ちが昂ぶると同時に両足の震えがますます大きくなる。当てたいと思えば思うほど、勝ちたいと思えば思うほど、自分を見失い、それが肉体にも影響を与える。そして後半、第一射を外した・・・・・。
その瞬間私の頭の中のネジが飛んだ。次のプレートをレティクルに捉えるとセミオート連射を始めたのだ。パキーン、パキーン、スカッ!・・・・・リズムに乗ってしまい三発目は狙点の中心に入らないまま発射してしまった。当然ハズレ。既に完全に自分を見失ってしまっていた。少しは落ち着けパカ山!

少し気持ちを落ち着かせ続く的に命中弾を叩き込むと更にジャマー内の3つのターゲットを大きいほうから順に撃つ。
一つ目命中。二つ目上にズレてハズレ。しかしジャマーが倒れなかったため最後の的も撃てる。必死に心を落ち着けタテ4cm、ヨコ3cmの最後の的を慎重に狙って撃ち命中。60点満点中29点という散々な得点で第一競技は終了した。
 

Photo_8 この時の心境はとても表現出来るものではなかった。何故なら、落胆とか悔しさとかそんな気持ちに加えて「楽しい」という気持ちが芽生え始めていたからである。
一番の敵は自分のメタボなメンタルな部分だったのだ。「これがスポーツというものなのか」そういう思いを強く持った私は、年齢を重ねる度にタレ目が進んでいる事実もあまり気にしていなかったのであった。

Photo_9 続く競技は「ムーバー」である。秒速20cmで横に走る的を5秒以内に一発で倒す競技である。
順番待ちをしながら狙点を計算していたが、幾分緊張も解けて来た様だった。それもその筈、そもそもこの競技は自信がない。練習のしようもなかったし。

 
 

Photo_11 で、スタート。
私の実測では目標にBB弾が到達するまでが約0.17秒前後なので、トリガーを引く時間も含めると4cm程のリードで中心に当たる筈である。
従って先に目標の未来位置に銃を構えておき、目標が狙点から4cmに来た瞬間に発射する事にした。
こういう時に頼りになるのがTR-Xコマンダーである。5倍時の1ドットが5cmなので、1ドット下をムーバーのレールギリに合わせ、標的の中心が横1ドットを過ぎた瞬間に発射すれば良いはずなのだ。
 

 

Photo_12 ・・・・がはずした。
問題はトリガーを引くタイミングで、トンと引いて当たるわけがない。かといってゆっくり過ぎるとタイミングがズレる。難しい。
しかし数発目でコツを得てきた。当たりだすと連打である。

 

Photo_13 前半終了。10発中5発命中。後半はもっと当てられそうな予感・・・・っていうか何より楽しィー!
少し心に余裕が出てきたので次は当てまくってやるとかそんな事を考える余裕が出てきた。
その甘さは足をすくってくるとも知らずに・・・・。

 
 

Photo_14 それ行ったるでー!

・・・・・・トリガーのタイミングに難儀して玉砕。
結果は10発中4発命中である。
悪くなってどうするんだパカ山!
そう簡単にマスター出来るほど競技というものは甘くないと思い知らされた。

ここでヤギシタさんと合流。そしてお昼休みに突入した。
ここまで得点が半分も行っていないため、最早緊張の二文字は(悪い意味で)失われていた。

Photo_15そして最終競技の「ブルズアイ」に突入した。
集弾命のパカ山はこれに賭けていたと言っても過言ではない。しかし銃の集弾は満点を取れる状態ではないし、何より殆ど練習が出来ていないため、私には川村かおりの「神様が降りてくる夜」を頭の中で反復するしか手がなかった。

 
 

Photo_16 立射って本当に難しい。
恐くてなかなかトリガーを引けない。
恐る恐る撃った第一射は左にそれて5点圏。
続く第二射は同じく左に8点圏。
狙点を5mm右にずらして第三射でやっと10点圏。
第四射は狙い過ぎて右に8点圏。
第五射は下に落ちて5点圏だった。

Photo_17 標的二枚目。
先と同じく10点圏に1発、8点圏に2発、5点圏に2発で36点である。銃の集弾性と私の腕ではこれが限界。
ブルズアイの合計は72点だった。これで全競技終了である。
全種目の合計点は119点。フリー部門では107名中66位、総合127名中76位という平々凡々な結果で終了した。

Photo_18 表彰風景。
今回のトップは182点。そこからほぼ1点刻みで6位までが表彰の対象となる。
表彰台と自分との間に大きな壁を感じた。
勝負に欲が出るほど、そして努力を重ねるほど、失敗を恐れる気持ちが大きくなる。精神面が強くなければあの位置には立てないのだろう。仮に彼らの銃を借りて競技に臨む事が出来たとしても今の自分には決して同じ結果は出せないという事を思い知った。
そして負け惜しみに聞こえるかも知れないが、楽しかった。
そしてまた出たいという気持ちになる。

来年も出来れば出場したいと思う。
そしてリベンジを果たしたい・・・・・HK33Kで(爆

Photo_19 そんで今年はこんなのを貰いました。
「マークスマン」のバッジです。

最後に会場でお世話になった皆様、応援して下さった皆様、ありがとうございました。そして玉砕してすいません。

 
 

その後のパカ山は久しぶりに再会した戦友と秋葉を徘徊し、19時半の「こだま」にて帰路に就くも爆睡。目が覚めたのは京都でした。既に上り電車は終了していたためネットカフェで一泊し、愛知へ帰ったのは翌日。随分長い旅になりましたとさw

 
 

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コメント

お疲れさまでした〜。
緊張がこちらにも伝わってきましたよ。
まあ、あのバッジをゲット出来ればこれからコンプリートも夢じゃないという事で。(^^)
次回も同じ銃でリベンジですか!w
APSのリザルトPDFで探すのがラクでした。w

投稿: ヤギシタ | 2008年8月 4日 (月) 17時10分

電動ガンでは、1位ではないですか!
次回の開催までには、かなり時間が有るので、スキルアップをしていきましょう。

投稿: 弐の槍 | 2008年8月 4日 (月) 18時32分

ドキドキドキ・・・・・・・・。

お帰り~ ^^

お疲れ様でした。

投稿: JP/N畑 | 2008年8月 4日 (月) 19時16分

ヤギシタさん、会場でお会いできて嬉しかったです。
散々な結果でありましたが必ずリベンジしようと心に決めました。
また上京した折にはお会いしましょう!
 
 
 
弐の槍さん、確かに電動トップですね!(気付きませんでした)。
・・・ていうか「APS」の名前が付かない銃って殆ど出てないんですね。
来年まで待てないので公式練習(記録)会にでも参加したいです。
HK33Kでリベンジしたいです!
 
 
 
JP/N畑さん、恥ずかしながら帰ってまいりました(京都経由でw)。
次はもっと良い成績が取れるように精神面、技術面共に精進します。

投稿: パカ山 | 2008年8月 6日 (水) 09時28分

はい、またお会い出来るのを楽しみにしています。

仕事で先に失礼しましたが、エレベーターが閉まる時に、抽選会で呼ばれていた様な...何か貰いました?

投稿: ヤギシタ | 2008年8月 6日 (水) 12時56分

ヤギシタさん、グラマスを一箱(500発)貰いました。近所ではグラマスは売ってないのでウレシイです。これでまた暫く練習が出来ます。

投稿: パカ山 | 2008年8月 6日 (水) 15時38分

お疲れ様でした。
初めてのチャレンジで、しかもHK33Kですから
まずまずなのでは??
次回はとても楽しみですよ~!

投稿: nobo | 2008年8月 6日 (水) 22時13分

noboさん、今回は私の準備不足でした。とてもまずまずとは言えませんです。
次回は頑張ります!

投稿: パカ山 | 2008年8月 7日 (木) 05時14分

初火気コ
氏のあがきがHk使ってる自分の励みになりんす。
応援しとります。ガンガってください。

投稿: dashk1938 | 2008年8月 7日 (木) 22時51分

dashk1938さん、初火気コありがとうございます。
Hkユーザーの誇りを守りきれなくてすいません。
応援ありがとうございます。次はもっとガンガります。
ちなみにガンガルは○イ製ですけど気にしません。
Hkシリーズばんざい!

投稿: パカ山 | 2008年8月 8日 (金) 00時59分

おはようございます。
いやー、カムジン以上じゃないですか!もう。

見ておくが良い!!

「変態銃参加のサダメがどういうものかを!!」

やはりここは単に劇場版同様に分かりやすく、

「給弾不良とはこういうことダァー!!」


大尉、お見事な最期でした。

ジオニック社(KSC)がこのブログを読んで、マガジンの
新開発・改良に着手するとよいですね(つーか、義務で
しょうに!!)。
最新のSWATモデルも現行のままなのでしょうか?

後は氏の精神的コンテニュー・クレジットの残量次第ですねw
酷暑につきお体大事に。


投稿: チョクジュ | 2008年8月 8日 (金) 08時05分

劇場版カムジン(ちょい役ながらしっかりフォッカー道連れ)に匹する活躍ではないですか!

原因はきっと・・↓何れかに↓

ババンババンバンバン 上京前にちゃんと〇△◇洗ったか~!

ババンババンバンバン 夜の御奉仕怠ってないか~!!

ババンババンバンバン 娘みて〇ψⅩξしてないだろな~!!!

ババンババンバンバン シェリルでハアハアしてないか~??

ババンババンバンバン じゃ~又来年~(エw

まあ

運命ならば繋がせて~♪

てな感じで来年も  !!!激我印!!!!

ますます意味不明で謝謝     by四十路

投稿: | 2008年8月 8日 (金) 16時20分

「まさか、給弾不良(アルテイシア)様か?」ってな感じでした。
他にも「このパカ山、戦場で装填を忘れた・・・」とかもw >チョクジュさん
 
マガジンの改良は絶対にやって欲しいですね。シングルでいいから確実にどんな弾でも給弾出来るものにして欲しいです。
 
 
 
>劇場版カムジン
「Hk33kの性能のおかげで倒せたんです」 >四十路さん
 
原因は・・・・・当てはまる物があるのですが、そのせいだったのですね!
次回も最大戦速(マクロスピード)のコメントをお願いしますw

投稿: パカ山 | 2008年8月 8日 (金) 21時17分

遅れながら、参戦レポートを拝読いたしました。

願わくば、このレポートを読んでHK33でチャレンジする大馬鹿者(良い意味で)が増える事、メーカーが重い腰を上げて諸々の改良を行う事、もしくは奇特なサードパーティが素晴らしいマガジンを開発してくれます様に(汗)

ちなみに自分の手持ちのマガジンは、S2Sの0.28gとKSCのグラチャン弾では全弾ストレートに給弾出来ました。
肝心のタイミングで詰まるのかもしれませんが(泣)

投稿: TAG | 2008年8月 9日 (土) 00時15分

はじめまして。
私の写真が2つもあり、なんだがちょっと得した気がしてしまったので書き込みさせて頂きましたcat
(ムーバーの後ろに写ってマス)

遠くからの参加ご苦労様でした。
機会がありましたらまたお会いしましょう。w

投稿: ヒゲのサトー | 2008年8月 9日 (土) 22時17分

TAGさん、本当に大馬鹿者(良い意味で)が沢山いると楽しそうですね。
それとマガジンは個体差がよっぽど大きいんですかね。予備マグを1個(こちらは新しめの個体)買ってあるので試してみますね。
ところで最近TYPE96のドノーマルを試射したんですがメチャクチャ当たるんでビックリしました。バイポッドなしの伏射で5発を4回撃ってみたら10mの集弾が最高12mm程度になりまして、こりゃTYPE96で出るのが一番賢明だなと思いました。
次もHk33kで頑張ろーっとw
 
 
 
ヒゲのサトーさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
これを機会にAPSカップの何たるかをご教授頂けたらメチャ嬉しいです。また来年宜しくお願いします。
そして、優勝おめでとうございました!

投稿: パカ山 | 2008年8月10日 (日) 02時57分

APS-cお疲れ様でした!実力の半分も出し切れなかった様ですねorzということは次は……伸びシロがあるって素晴らしい☆ww
T-96撃たれたんですね、気に入って頂けた様で嬉しいです(*^_^*)
ところでチャンバーパッキンは見ましたか?カッターでV字切込み(てけとーに)入れてたのを伝え忘れていたf^_^;だから無加工パッキンをシリンダーカップに入れておきました(^o^)b
まぁ、楽しんで下さい。VSRと比べるとやはりどうしても紙一枚位負けてしまいます↓
その紙一枚をどうやって上回るかがミソってやつです
( ̄―+ ̄)ニヤリ

投稿: T-96 | 2008年8月10日 (日) 11時47分

T-96さん、いやぁ驚きました。なるほどそういう加工がしてあったんですね。
まだ一切分解はしていません。「組み」が変わってしまうので十分な試射を終えてから問題点や必要な加工をある程度見極めてからバラさせて頂きますね。
0.25適性ホップでのつまずきホップであの集弾を出しているのは私にはカルチャーショックでした。遠距離射撃ではやや弾道の頭落ちが早いもののロングバレルらしい素直さで43m先の4L缶やナム戦鉄兜にバシバシ当たりました。
500mmのバレルが収まるべき所にキチンと収まっていますね。曲げ方向のトルクが掛かっていないのでT-96さんの組み込み技術の高さには驚かされます。
久しぶりに面白い銃にめぐり合いました。おいらもやっぱり買おうかなぁとw
 
反面、私のHK33Kは10mなら最高15mmまで纏まったのですが、昨日ゲームに持ち込んだら遠射性能はダメダメでした。
こいつは強敵過ぎるので泣いてます。

投稿: パカ山 | 2008年8月11日 (月) 11時05分

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