2009年8月 4日 (火)

APSカップに出て打ちのめされた後は全力で逃避行動したよの巻

それは7月31日の夕刻、つまり明日がAPSカップ本番という時、まだこんな事をやってるおバカさんがいました。

Dvc00287↑この人です。「あたんねー、あたんねーんだよぅ、ハァハァ・・・」

そう言えば昨年もゼロイン無しで会場入りして、本番のプレートで狙点を決めたりしてましたね。
それに比べれば前日にゼロインしている今回は格段の進歩と言えるかも知れません(そんなわけねーってw)。

銃はAPS-2 SV。以前レッド隊長に貰った思い入れタプーリな銃です。
正直SR-2の方が撃ちやすいのですが人の縁は大切にしないとね。
ただストックが私の体に全く合わないんで、時間の許す限りいじり倒してみました。
え?HK33?何のことですか?・・・・ってか半年前に壊れたっきりです。

そして今回はそんなおいらにとばっちりを喰った人がいました。

パイズ・リーこと813S氏です(爆)。

遡る事数ヶ月前「お台場のガンダム見たくね?」とお誘いすると簡単に釣れました。
そんでなし崩し的に往復はがきを買わせ、時代劇の高利貸しが証文を書かせるみたいにエントリーさせました。ついでにSR-2を売りつけたりしました。
「おいらボルトなんか触った事もないっすよ~」とか言ってましたが、私は耳が日曜でした。

しかも自分の銃の調整に手間取り、SR-2の芯出しとトリガーチューンを終えたのが大会二日前。何という一蓮托生。813Sさんマジでごめんなさい。

大会前日が初めての練習。もうその時点で結果は見えてるんですがとにかく最後の最後まであがきます。プレート競技やムーバー等の実物大の的を10m先に設置し、無風のガレージで立射です。

うん、当たる当たる! プレートは楽勝だね(ジャマー以外w)!

そう思っていると、横で見ていた某Sさんが「この穴は何?」と、変な場所にある弾痕をハケーンしちゃいました。

813Sさんの方を見ると「オレじゃない」と首を振ってます。

つーことは?

外しとるじゃん!!

やっぱ終わってますわ。立射は本当に難しい。
フォームがイマイチ決まらないまま練習はお開きとなりました。

最終的にこういうテッポになりました。

Photo グリップがもう少し低いと嬉しいんですけどね。それと左手のレストが間に合いませんでした。固定しての集弾性自体は前回のHK33Kよりも高く仕上がってます。
恒例の痛いシールはおいらのパーソナルマークであるシェ○ル・ノームですw 

 

Img_0094 つーわけで会場入り。今年もメチャ緊張しつつ受付を済ませて試射します。

今回はゼロインを済ませてるのでラクですね。よーく狙ってブルズアイの的を撃ってみました。

あれれ、左にそれる。だいたい15mmくらい。

そこは1番レーンなんですけど、天井を見ると空調の吹き出し口が右上に見えます。
風のせいかと思って右上に狙点変更すると何とかセンターに当たりました。
5番レーンの813Sさんも左に流れると言うのでやはり風みたい。
「じゃぁ本番の3番レーンではその吹き出し口が左上に来るので左上を狙えば良いのかな?」狙点がズレルのは厄介です。

そして早速競技開始です。今回もプレート、ムーバー、ブルズアイの順でした。天井の空調の位置を確認すると左上です。きっと着弾が右にずれると思ってプレートの左ギリを狙って発射! 

 
 

はずれー! 

 
 

BB弾は的の左を通過して私の夏は終わりました(泣)。

Img_0103 なして?

少ない脳みそで空気の流れを予想し狙点を決めます(写真の赤点)。
5枚のプレートのうち、おそらく3、4枚目が最も空調の影響を受け、その他は以外に影響は少ないのかも?

プレート2枚目はセンターちょい左を狙って命中しました。
3枚目はもうちょい左を狙って命中。
4枚目は更に左を狙って左にはずれ!
5枚目は狙点を戻して命中。
ジャマーは恐らく風の影響は少なくなってるはずだと思い、割とセンターを狙って命中。
ここでジャッジから残り30秒と告げられ、焦りながらも慎重に残る二枚を倒しました。

Img_0108 マジで疲れた・・・。

プレート一回目は30点満点中24点。ジャマー以外ではずすのはホントに悔しいです。

それはそうとおいら首がないでつね。また太ったのかなぁ。
このところサバゲ以外では工房に篭ってばかりだったので運動してないですもんね。

 

そしてプレートの二回目です。

初弾命中。

が、2枚目は気持ち左を狙いましたが左にはずれました。

もしかしたら風は思ったほど左からは吹いていないのか?

3枚目は中心付近を狙って発射すると的の下、プレートの支柱のやや左を通過しました。ミスショットなのかもう何だか分かりません・・・ってか何で左?

4枚目はまた下にはずれ。疲れて銃口が下がってるのか?

ここに来て気付きました。空調の影響は下向きで、左右に関してはむしろ左に流れる癖があるみたい。
・・・・でも何で左? 銃ですか?腕ですか? 全然わかんないです。

5枚目はセンター上寄りを狙って命中。しかし続くジャマーの1枚目ではずしました。どこに当たったのかは分かりませんでした。

Img_0114 こうしてプレートの二回目は30点満点中たったの6点。
あのぅ、60点満点で30点なんですけど・・・・(泣)

・・・・練習って大事ですよね。でも風も読めなかった。何か裏目裏目に出た感じ。素直に的の真ん中を狙った方がまだましだったのかもと思っても後の祭りです。 

また来年~!!

 

ここでヤギシタヨシカズさんとテラさんと合流しました。ヤギシタさんは去年も来て下さってて、テラさんとは初対面なんですがお会いしたかったので嬉しかったです。
(お忙しい中来て下さって本当にありがとうございました)

Img_0134 そうして813Sさんの出番。

ボルト立射を始めて三日目の人です。

結果はまぁ触れないでおいて下さい。

 

Img_0127 続いてムーバー。
20枚の的のうち11枚命中。
去年よりはマシでした。
そう言えばムーバーは狙点通りでした。
ミスした時はミスと分かる感じで、風の影響は殆ど無かった様です。

Img_0131 同じく813Sさんのムーバー。

やっとコツを掴んだ所で終了という感じだったそうです。

 

Img_0140_2 昼食を挟んで最後のブルズアイです。これも狙点に悩みました。
右から左へ体に感じるくらいの風がありました。どうやら廊下にある空調の吸気口に向かって空気が流れている様です。プレート競技で弾が左に流れる癖があったのも合点がいきました。
それと疲れも出ていました。銃が揺れて揺れてしょうがなかったです。
恐らくフォームが固まっていなかったためここまでの競技では力でムリに銃を固定して来たんだと思います。
結果は2回合わせて100点満点の50点台。昨年はHK33Kで70点台でしたのでどれだけ悪いか分かります。
体力と集中力が限界でした。

 
 
 
 

Img_0151_2 813Sさんのブルズアイ。
一回目はは狙点が定まらず苦戦したものの、二回目では狙点が決まり、また風も止み、45点(2×)という高得点を叩き出しました。
やはりこの人は侮れません。

 

Img_0160 最後にヤギシタさんを囲んで記念撮影。
凄く楽しい時間をありがとうございました。ヤギシタさん、テラさん、またお会いしましょう!

さて私にとって二度目のAPSカップは「練習」がいかに大切かを教えてくれました。
そして無かった事にしたい位の散々な結果でした。もう全てを忘れて旅に出たい(笑)!
しかし会場の風は何とかならないものでしょうかね。

 
 
 

Img_0164 萌え萌えきゅんきゅん(笑)
メイドさんのお店で現実逃避。

そのまま新橋の飲み屋街で黒ホッピーとハイボールを飲みまくり。

まだまだ足りないのでお姉さんの居る飲み屋へ(爆)。

そうして浴びるほど飲みまくったのでありました。

 

そんで翌日は、

Gundam_1

もえあがれ~ガンダム~!

Gundam_2 Gundam_3 前日の結果など全て忘れてガンダム見て感動してました。

マジで最初に視界に入ってきた時にはゾクッとしましたよ。鳥肌モンでした。

 

というわけで来年こそはちゃんと練習して行こうと思いました。

 
 

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2008年8月 4日 (月)

APSカップ参加 その2

「お客さん、終点ですよ」

爆睡し新幹線の車掌に起こされた私は荷物を抱えると山手線で上野に出た。
疲労と寝不足は頂点に達していた様で、アリナミンVを一気に飲み干し「シュワちゃん、りえちゃん、だいじょうブ~イ!」と呟いた私は、この場所から出る夜行列車で青森へ帰る人の群れに思いをはせた(いつの時代やねん)。今寝れば明日の朝まで起きない自信がある。

ここからなら銀座線で3駅で目的地である。でも何となく地上が見たくてタクシーに乗ってしまった。初乗りも高くなってるし禁煙車なのね。上野の西郷さんの足元のショッピングセンターもがらんどうだし、世の中は変わっていくんだなぁ。
で、浅草へはあっという間に到着。腰の辺りが浮いているような緊張感が高まるのを感じながら会場入りを果たしたのだった。

 

Photo 会場入口。すげー人の数。おなか痛くなってきた。
う○こを我慢しながらまずは受付を済ませる・・・と、何か見た事がある人達を発見した。モケイパドックの皆様である。
その行く先を見ると・・・・・灰皿?喫煙所ハケーン!!
以後モケイパドックの皆様と行動を共にし、お蔭で滞りなく手続きを済ませる事が出来たのであった。
(本当にお世話になりました。ありがとうございました)

 

Photo_4 これは「銃検」の場所。
弾速のチェック等を行い規定に合格したら合格シールを貼ってもらえる。以後は部品の取り外し等は一切禁止である。
その隣は試射場。いつも行列になっていた。

 
 

Photo_5 マスターバッジが展示してあった。競技の得点に応じて配布される名誉あるバッジである。
最高位の「グランドマスター」はスコープが使用出来るフリー部門の場合200点満点で195点以上で与えられるが、ライフルクラスでそれを達成した選手は未だ嘗て一人として存在していないのである。

 

Photo_6 かくて競技開始。静かなる熱い戦いが始まった。
おいらの緊張は高まり、思わずトイレに座ってしまう程であった。

かくて私の順番が回って来たのである。

 
 

Photo_7 私の第一競技は大本命の「プレート射撃」であった。
動く標的と撃ち返してくる標的が大の苦手である私は無防備に停止している標的が専門のチキン野郎なのだ。
しかも私の場合は銃のゼロイン(というより着弾点の観測)もここで行わなければならないのだ。

まずは第一射。着弾予想地点のTR-Xのドット1つ下から2つ下までがプレートに収まる様に狙って発射すると、丁度その中間に命中した。ドット一つ半、気持ち上寄りが着弾点の様だ。以後はそれを再現するのみ。緊張で震える両足が銃を揺らす中第二射を発射。

ガク引きだよ、ママン!

HK33Kの重いトリガーには特に気を遣う。それが緊張の余り銃の挙動にばかり気を取られ普通にポンと引いてしまったのだ!非常にまずい状況である。

第三射は命中。しかし続く第四射は手応えが無かった。
不審に思いつつ第五射も手応え無し。まさかと思いジャッジの方を振り返ると「弾出てませんね」と言われた。給弾不良である。後にも先にも唯一の給弾不良がここで出たのである。当然ドライファイヤもミスショットにカウントされるため「ハズレ」となる。私はマガジンを一度抜き弾が上がっているのを目視し、ゼンマイをよく巻いて装填した。
そしてジャマーの中のターゲットに狙いを定めて発射し命中。次の目標をレティクルに捉えた所で「競技終了です」のアナウンスが流れた。そう、時間切れである。

たった3枚命中で前半が終わった。そして私の夏も終わったのだった・・・・。

「チクショー、次は全弾当ててやる!」気持ちが昂ぶると同時に両足の震えがますます大きくなる。当てたいと思えば思うほど、勝ちたいと思えば思うほど、自分を見失い、それが肉体にも影響を与える。そして後半、第一射を外した・・・・・。
その瞬間私の頭の中のネジが飛んだ。次のプレートをレティクルに捉えるとセミオート連射を始めたのだ。パキーン、パキーン、スカッ!・・・・・リズムに乗ってしまい三発目は狙点の中心に入らないまま発射してしまった。当然ハズレ。既に完全に自分を見失ってしまっていた。少しは落ち着けパカ山!

少し気持ちを落ち着かせ続く的に命中弾を叩き込むと更にジャマー内の3つのターゲットを大きいほうから順に撃つ。
一つ目命中。二つ目上にズレてハズレ。しかしジャマーが倒れなかったため最後の的も撃てる。必死に心を落ち着けタテ4cm、ヨコ3cmの最後の的を慎重に狙って撃ち命中。60点満点中29点という散々な得点で第一競技は終了した。
 

Photo_8 この時の心境はとても表現出来るものではなかった。何故なら、落胆とか悔しさとかそんな気持ちに加えて「楽しい」という気持ちが芽生え始めていたからである。
一番の敵は自分のメタボなメンタルな部分だったのだ。「これがスポーツというものなのか」そういう思いを強く持った私は、年齢を重ねる度にタレ目が進んでいる事実もあまり気にしていなかったのであった。

Photo_9 続く競技は「ムーバー」である。秒速20cmで横に走る的を5秒以内に一発で倒す競技である。
順番待ちをしながら狙点を計算していたが、幾分緊張も解けて来た様だった。それもその筈、そもそもこの競技は自信がない。練習のしようもなかったし。

 
 

Photo_11 で、スタート。
私の実測では目標にBB弾が到達するまでが約0.17秒前後なので、トリガーを引く時間も含めると4cm程のリードで中心に当たる筈である。
従って先に目標の未来位置に銃を構えておき、目標が狙点から4cmに来た瞬間に発射する事にした。
こういう時に頼りになるのがTR-Xコマンダーである。5倍時の1ドットが5cmなので、1ドット下をムーバーのレールギリに合わせ、標的の中心が横1ドットを過ぎた瞬間に発射すれば良いはずなのだ。
 

 

Photo_12 ・・・・がはずした。
問題はトリガーを引くタイミングで、トンと引いて当たるわけがない。かといってゆっくり過ぎるとタイミングがズレる。難しい。
しかし数発目でコツを得てきた。当たりだすと連打である。

 

Photo_13 前半終了。10発中5発命中。後半はもっと当てられそうな予感・・・・っていうか何より楽しィー!
少し心に余裕が出てきたので次は当てまくってやるとかそんな事を考える余裕が出てきた。
その甘さは足をすくってくるとも知らずに・・・・。

 
 

Photo_14 それ行ったるでー!

・・・・・・トリガーのタイミングに難儀して玉砕。
結果は10発中4発命中である。
悪くなってどうするんだパカ山!
そう簡単にマスター出来るほど競技というものは甘くないと思い知らされた。

ここでヤギシタさんと合流。そしてお昼休みに突入した。
ここまで得点が半分も行っていないため、最早緊張の二文字は(悪い意味で)失われていた。

Photo_15そして最終競技の「ブルズアイ」に突入した。
集弾命のパカ山はこれに賭けていたと言っても過言ではない。しかし銃の集弾は満点を取れる状態ではないし、何より殆ど練習が出来ていないため、私には川村かおりの「神様が降りてくる夜」を頭の中で反復するしか手がなかった。

 
 

Photo_16 立射って本当に難しい。
恐くてなかなかトリガーを引けない。
恐る恐る撃った第一射は左にそれて5点圏。
続く第二射は同じく左に8点圏。
狙点を5mm右にずらして第三射でやっと10点圏。
第四射は狙い過ぎて右に8点圏。
第五射は下に落ちて5点圏だった。

Photo_17 標的二枚目。
先と同じく10点圏に1発、8点圏に2発、5点圏に2発で36点である。銃の集弾性と私の腕ではこれが限界。
ブルズアイの合計は72点だった。これで全競技終了である。
全種目の合計点は119点。フリー部門では107名中66位、総合127名中76位という平々凡々な結果で終了した。

Photo_18 表彰風景。
今回のトップは182点。そこからほぼ1点刻みで6位までが表彰の対象となる。
表彰台と自分との間に大きな壁を感じた。
勝負に欲が出るほど、そして努力を重ねるほど、失敗を恐れる気持ちが大きくなる。精神面が強くなければあの位置には立てないのだろう。仮に彼らの銃を借りて競技に臨む事が出来たとしても今の自分には決して同じ結果は出せないという事を思い知った。
そして負け惜しみに聞こえるかも知れないが、楽しかった。
そしてまた出たいという気持ちになる。

来年も出来れば出場したいと思う。
そしてリベンジを果たしたい・・・・・HK33Kで(爆

Photo_19 そんで今年はこんなのを貰いました。
「マークスマン」のバッジです。

最後に会場でお世話になった皆様、応援して下さった皆様、ありがとうございました。そして玉砕してすいません。

 
 

その後のパカ山は久しぶりに再会した戦友と秋葉を徘徊し、19時半の「こだま」にて帰路に就くも爆睡。目が覚めたのは京都でした。既に上り電車は終了していたためネットカフェで一泊し、愛知へ帰ったのは翌日。随分長い旅になりましたとさw

 
 

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2008年8月 3日 (日)

APSカップ参加 その1

それはAPSカップ本選の二日前の事。日増しに集弾が悪化するHK33Kに業を煮やした私は、ホップチャンバーユニットを丸々○イの物に交換しようかと本気で考えていた。
それ位当たらないのだ。しかもますます酷くなる。HK33Kでの出場を決めた時点からそれ相応の苦労があることは覚悟していたが、ここまで悪化してしまうと私の技術ではダメなのかと弱気になってしまう。

実はフロント周りのカスタムが完成した2週間前の時点で、私のHK33Kの集弾は10mで約20~25mmをクリアしていた。バイポッド射撃ならブルズアイターゲットに5発50点(3×)に纏まるまでに至っていたのである。しかし前述の如く多発する給弾不良により5発撃つのに7~8回はコッキングする有様で、そのため本選までの残り僅かな時間は多弾マグの作成等に忙殺されていた。

そしてその多弾マグが完成し、いよいよ立射の練習を始めたところで、全く予想だにしなかった極めて重大な問題が発生した。

当たらないのである。

いや正確には最初は当たった。
屋外で達人くんを次々に血祭りに上げ、更に倒れた達人くんの足に当てまくった。
私は大いに満足し、残すは無風でのゼロインのみ(勿論練習が一番だけど)とほくそえんだものである。

かくて813Sさんの協力のもと、無風でのゼロインを始めた。
的撃ちしながら散布界の中心を探っていると・・・・・、探っていると・・・・・、探っているんだけど・・・・・心なしか散布界が広がっていくのは気のせい?
上下のバラつきが撃つ度に記録更新していく感じである。自作したホップレバーのガタであろうか?

その後数日に渡って悪あがきをしたものの全て空振り。むしろ悪化。
そして競技二日前になって冒頭の考えに至ったのである。一日で大改造を行わなければならない。徹夜必至の状況に違いない・・・ってか本番までに終わるのか?

試射から帰宅後早速分解してみる。そういえば純正ホップパッキンの材質とか仕上げはどうなのよと思った。バレルからパッキンを外して裏返してみると・・・・、裏返してみると・・・・・、裏返してみると・・・・・?

破けてんじゃん、パッキン!

多分PDIのバレルのホップ窓のエッジにやられ、日増しに傷が広がり、遂に穴が貫通したのだろうか?突起の前面は左右に完全に裂け、更にコの字に切れそうな感じに深い筋が刻まれていた。

原因が分かれば何とかなる・・・・かも?
ホップパッキンを上下逆さにしてリカバリ終了。明日が最後の試射だけど何とか間に合ったなと、額の汗を拭いホッと胸をなでおろした。
徹夜作業が回避できて良かったなぁと心に萌えを注入するためにマクロスFをリアルタイムで鑑賞した。実は夜更かしが大好きなパカ山なのであった。

結局練習は殆ど出来なかったのでムーバーは全滅だろうけどブルズアイとプレートで頑張ろうと思った。うん、そうしよう、そうしよう。パカ山は集弾が命だもんね。
晴れ晴れとした気持ちでその夜は床に就いた。

翌日は競技前日。最後の試射である。

「照準がいちいち狂ってる!」

「当たらない、バルカンの銃身がずれているのか?」

とうとう標的の台紙からもはみ出す有様になってしまった(滝汗
○イの電動ガンの箱出しにも劣るだろう。

試射場を提供して下さった813Sさんも連日汗だくで付き合って下さいました。
試射用のグラマスはゲーム仲間が寄付して下さいました。
その98年とか16年とか書いてあるグラマスを今の私は浪費しているに過ぎない!
神様、ボクは何か天に唾する行為を行ったのでせうか。

帰宅後食事もそこそこに検証作業を開始した。

この夜が明けたら、私は東京へ旅立つのだなぁ・・・・。
バラバラのHK33Kを調整しながら時計を見ると日付が既に変わっている。
夏休み最後の日の小学生じゃあるまいし。
ベランダに10m試射場を作りそこで試射をしながら銃の調整を続けた。
蚊は0型の血液を好むそうだ。私は虫のメスには好かれるらしい。

ふと気付いた。バイポッド射撃よりも座射の方が集弾が良いのである。
もしかしてバレルがよれてる?
もうそこしか考えられない。フロント周りを調べてみる。

ビンゴ!

フロント周りの調整がズレて、アウターバレルの精度不足の影響が逃げていない。
完璧な調整は時間的に無理だが悪影響を極小する事は残りの時間でも出来る。とにかく急いで加工するしかない。

Photo左の写真が加工後の試射(座射)である。
満足出来る数値ではないものの漸く元のレベルに近くなった。狙点のズレは風の影響もあるので、或いは無風ではもう少し纏まるかもしれない(あくまで『かも』ね)。

時間は午前3時45分。出発の準備を慌しく終えるとシャワーを浴び、早めの朝食を摂り、朝5時30分に家を出た。

まさにギリギリであった。

 
 

ところで今回の競技では今までと全く違う事が一つだけある。
それは菰田さんと一緒ではない事である。私は実は寂しがり屋なのである。

銃に爆弾を抱えている状態でもあるのでフロント周りをぶつけたりしない様に細心の注意を払いながら駅までの道を歩いた。

「1点でも多く取りたい!」

これまでの努力や周囲から頂いた沢山の協力や激励を思うと身が引き締まる思いだった。

 

つづく!

 

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2008年7月29日 (火)

練習・・・・と言うより試射

みなさまお久しぶりです、パカ山です。

APSカップ出場のためHK33Kのカスタムをずーっとやっていました。

駆動系は難なく終了したものの、フロント周りには相当難儀しまして、しかしやっと完成したと思ったらまたもマガジンの給弾不良に見舞われました。

グラマスが上がって来ません。

もう本番まで日が無いので焦ったのですが、実は殆ど試射も出来ない程の有様でして、仕方なく根本解決のためダブルカァラムからシングルスタックへの変更(多弾マグ化)をやることにしました。

そんでようやくその加工も終わり本日初めての練習をして来ました。

Photo 風がまぁまぁあったので練習というよりも動作確認って感じです。

しかしね、ちゃんと弾が出るって気持ちイイ~!

そんなレベルでも感動出来ちゃうんですよ、この銃は!

集弾はと言いますと、セミではまぁまぁ良い感じで、フルではメチャ散ります。セミ・フル共に纏まるおいらのSR-16とは全く違います。ある意味リアルです。重いピストンの振動やホップのせいかと思うのですが、最近はゲームでもフルオートは殆ど使わないし、フルオートはある程度散る方が実用的な気もしますし、何よりちゃんと給弾されたのでそんな事は屁とも思いません。

しかしやっぱロングレンジチャレンジで使ったSR-16の方が特に遠距離で纏まります。近距離ではトントン。おいらのVSRは更に上です。
使用出来る道具に制限がある以上仕方ありませんが、正直「当たれば銃は何でも良いじゃん」って思ってるのはここだけの話ですよ。

あとはホップ部分の微調整とそして練習(!)です。
パカ山の意地をかけてこのカワイイHK33Kを調教していきます。

ではでは。

 

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2008年6月27日 (金)

エントリーしました

APSカップにエントリーしたパカ山です。もちろん初めてです。

やっぱボルトかなと思って「APS-2」を購入して部品もちょこちょこ買い集めていたのですが、先日のロングレンジ・チャレンジの賞品で思いがけず「HK33K」が手に入ったもので「そう言えばHK33Kでも出れるんだよなぁ」とか一瞬思ってしまいました。

そんでドクターあみーごさんに「どっちが良いですかね?」って訊いてみたら、

「HK33Kで出たらKSCさん喜ぶよ~」って言われまして、それにおいらもHK33Kにすっかり情が移ってた事もあって、エントリー葉書の「使用銃」の項目に「HK33K」って思わず書いて出しちゃいました。

あとで聞いたら冗談だったそうで・・・・ってか「冗談」とはプロトカルチャーのミンメイによると「本気ではない」という意味なのだそうです。 オレ最高!

Img_0001 とりあえずタマが出ないのを何とかしなきゃならんのでチマチマ対策を講じ、おかげでやっとSⅡSでも、トイ弾でも、マガジンを握って撃っても全弾撃てるようになりました。

今日の試射が実質初めての試射で、評判どおり弾道は素直でした。
しかし集弾は特に良いという訳ではありませんし、飛距離も出ないですね。まぁ一般的なマルイ電動と同レベルと言ったところでしょうか。競技レベルまで持っていくには相当頑張んないといけなそうです。

というわけで本番は8月2日、会場は東京は浜松町です。
いったいどうなることやら。

 
 

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2008年4月 4日 (金)

APS-2のストックをいじってみました

疲れてるので早速本題。
ストックが大柄でイマイチおいらの体格と合ってないのでちょっといじりました。
 

Photoこれが今回の材料です。
「トイレのミニ手すり」と「汎用取付金具」2枚と「ドアストッパー」っす。
 
 

Photo_2Photo_3バットストックを削って小さい方の金具を取り付け、大きい方の金具にはナットを立ててドアストッパーの肉抜き溝に突っ込んでみたり。
 
 

Photo_4Photo_5そんで合体させるとこんな感じです。
一応上下の調整が可能です。
 
 

Photo_6続いて手すりをネジ止めします。
向きをどうしようか悩みながら位置を決め、取り付け穴を空けたら塗装しました。一応言いますと「ネタ」ではなく大真面目に手すりを選びましたw

 
 
 
 

Photo_7Photo_8完成しました。どこからどう見ても手すりです。
 
 

Photo_9つーわけでこんな感じになりました。
構えてみた感想は、「肩が痛い」です。

もう少し改良の余地があるかも。色んな意味で「痛い銃」ですね。

 
 

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2008年4月 1日 (火)

APSカップを甘く見てましたごめんなさい

嫁もインフルエンザで倒れました。

Photoそれはいいとして、APSカップの的をリアルサイズでプリントしてみました。中心の太線で囲まれた範囲が10点圏で直径22mmあります。カスっても当たりになるので実質28mmですね。
ちなみにエアライフル競技(実銃)の10点は0.5mmの点(実質5mm)なので、それよりは遥かに大きいです・・・・・が!立射なんですよね、APSカップは!
実銃のベンチ射撃でならアイアンサイトでも当てる自信はあるのですが立射はやったことないんですよ。
右隣の標的は二分の一に縮少した的で、室内5mでのトリガーを引く練習用です。

Photo_2Photo_3電灯のヒモと比べてみました。これを5mの距離で立ったままサイトの中心に捉えるわけなのね?しかも上位入賞者はほぼ全弾当ててるわけね!
早速5m先に貼り付けて銃を構えてみました。
ゆらゆらしてかなり辛いです。こんなにムズイのか立射!
それから数時間に渡ってただひたすら的を狙って引き金を引きました。ただ引くだけです。時々息子が足を引っ張って邪魔したりです。

  

ちくしょー!悔しいけど全然ダメ!

 

ホントにマジで悔しいけど、トリガーを引く時にリキみが出るし銃の揺れも凄く大きいしで中心を射抜いた手応えがありません。甘く見てましたAPSカップ。
おいらマジでカッコワルイぞ orz

Photo_4練習と並行してスコープを検討します。一つにはマウントの高さを変えて射撃フォームを微調整する意味もあります。それとやっぱり倍率を上げないと照準に神経を使い過ぎてしまい銃の挙動を制御出来ないように感じました。
3倍はやはり全然ダメ。4倍と9倍は4倍の方が覗きやすいんですけど9倍の方が使いやすいみたいです。しかしTR-Xだと太過ぎで照準線が上がり頬付けに違和感がありました。
それと手が小さいのでトリガーが理想より2cm位遠いです。それにトリガーの可動軸も指より前の低い位置にあるのでトリガーは手前上方に引かないといけません。この辺は三八式歩兵銃のように可動軸が指の真上の高い位置にある方が手前に引けて好きです・・・・・慣れですかね。

Photo_5結局1インチ径の3-9×40(フロンティアオリジナルの旧型で性能はいまひとつ)を3mm高のマウントリングで取り付けました。これ以上1mmも下がりません。

銃が全体に自分の体格よりも大柄に出来ているので、まずはコレに慣らしますけど少しずつストックを弄っていこうと思います。現時点でも肩の高さが合ってません。
銃を弄る以前にやる事が多いです!

メチャ赤っ恥の予感がしますがAPSカップには意地でも参加します!

 

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2008年3月18日 (火)

新兵器導入!APSカップへの道のりの始まりか?

Img_0256_2やっぱ精密射撃といったらAPSカップ。だけどあの大会はスポーツガン協会の銃しか使えません。
つーことでAPS-2SVを入手しました。後輩から格安でw 

昔持ってたAPS-2はORベースでSVのアウターを組んでたんですが、今回はSVベースでORのボルトハンドルを付けてみました・・・・・・って全く同じ物が出来上がりました。
ストックは一段短縮し、ついでにおいらのコレクションの中からステンレスシリンダーに換装してみました。現時点ではシリンダーは空っぽですが、今週上京するのでスプリングガイドと桑田のMかH(ってまだ売ってるのかな)辺りを入手予定です。スプリングはショートバレル用を3本程キープしてあります。

Img_0260_2スコープはマルイの4×40が付属していました。マウントの高さが絶妙で覗きやすいです。前玉いじって10mでパララックス・フリーに出来たらそのまま競技に使うつもりです。ターゲットレティクルですがAPSカップは距離固定なので問題ありません。

APS-2を所持するのは2001年頭に売っぱらって以来ですけど改めて見ると大柄な銃なんですね。
親指がしっくりくるボルトの操作感とトリガーフィーリングは最高です!

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