先日、「ΦノズルM4/G3」の価格改定後の始めての出荷を行いました。改定後の価格は税込2,100円とさせて頂いております。
実は「ΦノズルM4/G3」は始めから採算無視の価格設定でした。従って今でも赤字です。
この不景気の時期に当方の都合ばかりではありますが、パカ山クラフトの存続のため、どうかご理解を賜りたく伏してお願い申し上げます。
Φノズルの発売直前の時期は、銃刀法の改正により、カスタムパーツ、特に内部パーツの販売は急激に落ち込んでいました。
「ワンアイテムが長く売れ続ける時代ではない」
「今では新製品が出ても良くて数百個、悪くすれば・・・・」
複数の業界関係者にそう言われました。
全国で閉店に追い込まれるショップが後を絶たず、私の知人のショップも同時期に閉店してしまう程のエアガン氷河期。
「500個がイイトコロかな・・・、いやむしろ500個売れればヒット商品なのか・・・」
正直そう思いました。
そんな中、Φノズルは余りに怪しい形状ですから一歩間違えば全く売れなかったと思います。むしろ発売直後に購入して下さった方々の勇気には尊敬の念すら覚えます。
7年間も温めてきたアイデアですので製品の品質には自信がありました。しかしやっぱり、どこからどう見てもインチキ臭い形のノズルである事は間違いありません。
何か客観的なデータなり結果が無ければ見向きもされない事は目に見えています。
そこで偶々フリーダム・アートさん主催の「ロングレンジ・チャレンジ」に於いて、唯一の電動ガン参加で優勝という結果を残す事が出来たのですが、もしもその時に玉砕していたらそこでΦノズルは「終了」だったと思います。今にして思えば冷や汗ものの運命の分かれ道でした。
で、価格についてです。
余り詳しく書くと長くなりますが、金型代、不具合による金型の一部改修、成形、そして広告費用等を含めると凄いコストが掛かってしまいました。これは私の不手際も大きいです。
そして仮に500個の製品の卸売りで黒字を出す場合の製品一個当たりの小売価格は、
・・・・・・6,000円でした。
絶対ムリです。
工場から上がってきた製品を見つめながら商品価値に見合った適正価格を考えました。
採算はこの際考えずに、です。
出てきた答えは2,000円。
だけどやっぱりこのノズルの形の怪しさは半端ないです。
そんな弱気な私にフリーダム・アートさんに頂いたアドバイスが無限ループでした。
「たとえ高くても、値段に自信を持てない商品は売っちゃいけない」
そこでやっと税込定価2,100円と決めました。
そしていよいよ初回出荷の準備にかかります。赤字覚悟ですけど仕方がありません。まずはとにかく世に出すだけです。
しかし、発売直前になって価格を1,680円に下げました。商売としては、いや商売人としても既に破綻していました。
しかも問屋さんでの流通が始まるまでは開店記念セールと題して1,500円まで価格を下げての販売でした。
2008年3月1日、ΦノズルM4発売。
そこから4月末の全国展開までの間の直販個数は約60個。
そして問屋さんから頂けた初回オーダーは106個でした。
追加注文もスローペースでしたが、嬉しかったのはユーザーさんから「良かった」というメールを沢山頂けた事です。
そして変化が出てきたのは卸売り開始から二ヵ月程経った頃でしょうか、口コミで評判が広がり始めたのか出荷数が急激に伸びてきました。
どこの流通業者さんも不必要な在庫は抱えたくありませんが、お客様からのオーダーがあれば追加注文をして頂けます。ファーストロット500個が完売し、名前も「M4/G3」となり、追加で製作した200個が数日で完売する有様でした。
成形して置いたノズル本体は1000個でしたので、程なく製品が全て底をつき、バックオーダーを抱えて工場へ追加発注する事態となりました(運悪く石油高騰の頃でしたのでコストは余分にかかりましたが)。
そして今、累計出荷数は約1700個です。そしてお蔭様で途絶える事なく注文を頂けております。赤字からの脱却も見えてきました。
これも全て支持して下さったお客様のお蔭です。本当にありがとうございました。
そしてどうか今回の価格改定をご容赦頂きたくお願い申し上げます。
この分はこれからの製品作りでお返しさせて頂きたいと考えております。
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