しまばらくん、死す。
妻が実家に帰り、私も一晩家を空けた連休初日の朝、帰宅して玄関を開けたら、金魚たちが瀕死状態だった。
出掛ける時には元気に見えていたが、運悪く数日前から水槽の蛍光灯が切れていたので、魚たちの微妙な変化を見逃していたのかもしれない。
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水槽の魚は年中スカトロ状態である。小さい水槽に五匹の魚がひしめく我が家では魚が育ってくるにしたがって「飲尿」による体力低下が頻繁に起こるようになった。
昨年末頃からは一週間程度での水換えが必須となっていたのだ。
流石に面倒なので水槽に犇めく五匹の金魚のうちの三匹を保育園に里子に出した。ブサイクな「ブサ」と、インドア派の「ヒッキー」と、チビな「チビ」である。
保母さんに感謝され、水換えのスパンも延びて一石二鳥であった。
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さて残ったのは例の「ふつうくん」と「しまばらくん」の二匹で、こいつらはますます元気に成長していた。
しかし、晴天の霹靂とはこの事だろうか、朝帰りして玄関を開けると水槽の中で水流に任せて漂う二匹がいたのである。
しかも体中が大勢の男優に凌辱されたかの如く白点に覆われていた。
かなりのショックを受けた私は、すぐさま水換えを行い、メチレンブルーを与薬し、岩塩を水に溶いて少しずつ水槽に混ぜていった。
そうしてなんとか夕方までにはかなり回復してくれたのである。
その後もメチレンブルーを追加投与するなどの治療を行い食欲も回復。自在に泳ぎ回る様になった。
ホッと安心しつつも彼等を刺激しない事に勤めた。
蛍光灯は燈さず、玄関の開け閉めも外光が急激に射し込まない様にそっと行っていた。
昨日は割と良い天気だった。布団を干し、試射にも出掛けた。
しかし妻に玄関の開け閉めに金魚が過剰に反応する事を伝えていなかったのである。
異変に気付いたのは夕刻だった。
試射を終え帰り支度の私に妻から金魚が一匹見当たらないとの連絡があったのだ。それも凄く元気だったしまばらくんがである。
二人で「まさか」と思ったがその通りで、水槽と壁の間に転落し、既に息絶えていたのである。
きっと強烈な日差しに驚いてイルカ並のジャンプを決めたのだろう。普段から突発的にダッシュをかましたりする弾丸野郎だった・・・。
しまばらくんは椿の木の下に埋められた。
ふつうくんは元気に泳ぎ回っていた。
生き物を飼う責任をまた私は果たせなかった。









































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