パカ山がカメラと出会ったのは多分誕生の日なのですが、マイカメラを得たのは25年程昔に遡ります。
写真有りませんが、リコーのバカチョン。ゼンマイ式の正方形2枚絞りのヤツです。
貰い物でしたが、マグネシウムのフラッシュバルブが高価ですぐ飽きました。結末はおもちゃ箱行きだったと思います。
次のカメラはFujica35SE(昭和34年発売)です。本当の意味での初めてのカメラはコレでして、その後10年近くメインに使用しました。
実はこの子とはリコー以前からの付き合いで、祖父のメインカメラでした。やっとこ譲ってもらえたわけです。
FUJINONレンズはシャープなだけで味がないとも言われてましたけど、このシャープで明るいレンズはホントに魅力的でした。レンズ付きフィルム全盛の時もこのカメラで撮った写真は画質の上で数段上でした。
レンズシャッターフルマニュアル機械式、F:1.9、45mm、シャッタースピードはバルブ~1/1000まで、そこまでやるかの8枚絞り、X接点&フラッシュ接点(切り替え間違えると致命的)、セレン露出計内蔵(平均測光)、二重像合致式のフォーカスノブにはフォーカスの範囲が彫刻してありました。多重露光が出来ず、レンズが交換出来ない事以外には全く不足が無く、社会人になっても唯一無二の相棒としてずっと使っていました。セレン露出計含めて未だに現役です。
一応これで撮った写真です。
もっとまともな写真もあるのですが、探すのが大変で・・・。
既にゲートル巻きがトレードマークだったのがパカ山らしいでしょ? ゲートルの巻き方は適当に巻いて近所を散策していたある日、たまたま散歩していたニューギニア帰りの元日本兵に呼び止められ教え込まれました。この写真の頃には40キロ程度の行軍には全く支障なくなっていました。
ほぼ同時に祖父にもらったのがこの昭和25年製のミノルタ製セミ版カメラです。6×45の中判で、ロッコールF:3.5、75mm8枚絞りで、シャッタースピードはバルブ~1/500。中判らしく深度が浅く三脚に据えて撮るのがメインでした。
水没させたのか腐食がひどく、大抵のカメラ屋で修理不能と言われましたが、大学の裏手のカメラ好きのじい様が直してくれました。ジャバラが痛んで光線を引きますが、それ以外には作動は良好。現役で使えます。
さて、社会人も2年目になるとカメラにも多少色気が出てきて、Contax G1(レンズは45mm、28mm、90mmを購入)とCanon EOS5(レンズは型落ちの標準ズーム、35mm~105mm/F:3.5~4.5)を立て続けに購入しました。G1がメインでEOSはサブです。しかし一眼は便利でした。特に二重像合致等でフォーカス位置を確認出来ないG1は現像が上がるまでフォーカスに常に不安がありましたので、撮影時に確認できてフォーカスがバッチリな事が何より魅力でした。ただ写りには少々不満がありました。安いズームを使っていたのでG1の単焦点レンズにはかないません。おまけに持つ喜びを全く感じられない「家電」の様な感覚もあって割合に早く売ってしまいました。一方で家内用のコンパクトカメラとしてContax T2(ブラック)を買いました。

ただ、しばらくするとやっぱ一眼も一つは欲しいかなと。
そんで買ったのが中古のNEW EOS Kiss !
不満な点はレリーズのタイミングが0.2秒ほど遅れる事。
先を読んでシャッターを切る必要がありました。
ネパールで走るバスから爆弾テロを警戒する兵士の写真を撮った時には、相手がファインダーに入る直前にシャッターを切ったらドンピシャ写りました。そんな風にカメラの癖を知って使いこなす楽しさと軽量小型な所が魅力でした。しかし、使えば使うほどEOS5の良さを改めて思い知らされました。あんなに使いやすいカメラを他に知りません、・・・・不細工でしたが。
このカメラも随分長く使いました。1Nや3に何度乗り換えようと思ったか知れませんがこのカメラで充分でした。おいらのレベルには充分過ぎる性能でした。その後Contax G1も売却したので、このカメラが長らくメインカメラの座に居ました(1998年~2006年)。
露出は基本的に内蔵露出計で中央重点です。
ただし三脚に据えたりする時はセコニックとグレーカードを使っていました。
平板は使わず光球専門。でも旧式なので部品が無く、割ったら大変。一度割ってしまった時は装着に苦労しました。
しかし、このNEW EOS Kiss も今年とうとう引退しました。
理由は、近所にまともなラボが無い事です。
いや東京でも少なかったですけど、こっちは酷過ぎました。
趣味ですし、現像等に金が掛かる事に納得はしています。それにフィルムが好きです。
しかし、デジカメで撮ってパソコンでいじった方がキレイなのは何故なのでしょう?
・・・・・・否、本来2700万画素以上の解像力とハンパない諧調表現を持っているにもかかわらず、高い金出して現像出した結果が「?」な画質だったりしている事実。
ネガに埃を付けて現像してパーにしてくれたり、うちの近所のラボは信じられない事を普通にやってくれました。
ラボがプロの仕事をやってくれないならフィルムで高い金払って写真を撮る事は出来ませんのでとうとう我が家もデジカメになりました。
今のメインはCanon EOS Kiss Dijital N です。
最短撮影距離が短く、被写界深度が深いのが接写に最適です。KenkoのクローズアップNO.3をレンズ前に装着して、絞りは29~32まで絞って長時間露光しています。
露出が気に入らなければすぐに消去して撮影再開。・・・便利すぎてもう戻れません。
フィルムの危機とか言われてますが、ラボのせいだと思います。
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