HWS製 コルト ウォーカーモデル
丁度一ヶ月のご無沙汰ですね。パカ山です、こんにちは。
つーわけで今回はウォーカーモデルのレビューです。
「パカ山」の「パカ」は「パーカッション」の略でして、自分のHNにする程に大型のパーカッションリボルバーが大好物なのですよ。
サミュエル・コルトはこのモデルを世に出す前に「パターソン」や「リボルビングライフル」といった新機軸の銃器を発売しましたが、商業的には失敗して会社も倒産しました。
そしてこの「ウォーカー」は、コルトが再び銃器メーカーの経営者として再起するきっかけになったモデルです。
クライアントは「テキサス・レンジャー」で、そこに所属するウォーカー大尉の希望で設計されました。「ウォーカー」の通称もそこに由来し、44口径6連発は当時としては最強のハンドガンでした。
そしてそのマイナーチェンジ版の「ドラグーン」や小型の「ベビー・ドラグーン」も大ヒットし、コルト社は銃器メーカーとしての地位を不動のものにしました。
あ、何か変なリングが付属してるでしょ。これは分解時の治具で、ハンマースプリングを固定するものです。
重量も実銃は2kgを超えています。。
それでは細かく見てみましょう・・・っていうか、トリガーガードは仕上げ途中ですぜ(汗)。
バックストラップも塗装が厚塗りでパーティングラインもバッチリ残っています(またも汗)。
箱出しではバックストラップとフレームの間に隙間が開き、グリップ等のラインも今ひとつでした。
ローディングレバーのブルーイングもチープな感じを拭えません。
①唯一の刻印がここにあります。ちなみにミーリングで平面を出してあります。
②ゲート跡が辛いです。
③ウェッジは出来が良く、楔形にする為か片側面をミーリングしてあります。
そのウェッジを抜いてバレルを分解すると、ここにもゲート跡がクッキリしています。
②ベースピン(太い軸)はパーティングラインが残り、また精度もあまり良くありません。シリンダー無しでバレルを組むとガタガタで、またシリンダーを組んだ状態でウェッジを強く押し込むとシリンダーの回転が重くなります。
③バレルピンはスチールをインサートしてあります。精度も高いです。
シリンダーの形に成形されたフレーム形状には感動すら覚えました。
ハンマー側面は白磨きというかサンダーで仕上げた感じで、パーティングラインも残っています。
グリップは三枚の貼り合わせです。ウォールナット製なのが嬉しいですね。
内部パーツはピーメとそっくりです。ハンド基部のピンやハンマーとボルトの噛み合い部分にスチールがインサートされています。耐久性は抜群です。メチャ嬉しいですね。
スチールのインサートは削れる気配すらありません。
写真を撮ったら円い突起を磨きこんでから組み込みました。
率直な感想を言いますと、「仕上げる前の素材」と感じました。正直キットモデル並みの仕上げです。作動については、バレルウェッジをあまり押し込まずバレルがフラフラしている状態での作動は非常に良いのですが、バレルのガタが無くなるまでウェッジを押し込むと途端にシリンダーの回転が重くなり、破損が恐ろしくなります。
せめてトリガーガードくらいは完璧にしておいて欲しかったです。そんでベースピンの精度を上げて、パーティングラインが全て消えていれば全く不満を感じる事はなかったと思います。値段が値段だけにちょっと残念でした。
しかしウォーカーモデルを手にする事が出来た感動は全てを上回っています。不満が出てくるのも好きだからです。ハートフォードさんに感謝です!
本当にお気に入りの1丁になりました。いずれ自分で仕上げて行こうと思います。
・・・・で、ドラグーン出るんですよねぇ。
買うんだろうなぁ (笑)。
あと60アーミーもお願いします>ハートフォード様。
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